オンライン環境での共同制作における学びの実践報告 : 「イアマスこどもだいがくオンライン」を通して
—A Report on the Practice of Learning in Co-Creation Through Online Environment Through IAMAS' Workshop for Children
情報科学芸術大学院大学紀要 12 2021年3月発行(pp. 86-93.)
著者:野呂祐人・佐々木紘子
(執筆担当部分:序章、まとめ、「どうじにドット」について)
本稿は、大垣市と情報科学芸術大学院大学が連携して行った「イアマスこどもだいがくオンライン」で行ったオンラインワークショップの実践研究である。2020年以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により「オンラインワークショップ」と称されるものが増加した。本来、ワークショップという教育の形態は、他者や環境との相互作用の中で意味生成を行っていくことに意義があるが、その当時の「オンラインワークショップ」は動画や配信などの形式でファシリテーターが一方通行の状態で参加者に情報を発信し、各家庭内でワークショップの意味生成が完結してしまうものが多く見られた。そこで、アプリケーションやツールを駆使することで相互作用を含んだ表現活動を行うことを目指しワークショップの開発を行った。野呂が担当した《どうじにドット》では、Googleスプレッドシートの共同編集機能を使い、ドット絵の共同制作を行った。佐々木が担当した《かきあたりばったり》では、Google Meetのビデオ通話の画面分割を活用し、共同の絵画表現を行った。2つのオンラインワークショップの実践報告を踏まえ、オンライン上における共同制作の可能性について考察した。
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